プラスチック原料の輸出商社 日照株式会社 -- NITTEL INC.--




弊社は、50年以上も前から、合成樹脂原料・素材の問屋業を営んでおります。バブル崩壊後、国内経済が低迷する中で中国経済が成長段階に入り、これに並行して香港のマーケットが活況を呈し、粉砕品およびリサイクルペレット品の需要が急増。このような時代の趨勢に対応すべく、弊社も10数年前から、原料の輸出を手がけ始めました。香港・中国の成長は驚異的であり、私たちの事業も、より大きな成長が見込まれます。
 


日本国内での廃プラスチック総排出量は、約1000万トンで推移していますが、そのうちの有効利用率は年々上昇し、現在は60%を上回る数値となっています。その中で、弊社の原料の取り扱い量は、毎月1000トン前後。そのうち、80%を輸出に回し、国内へは20%を流通させています。入荷原料は、日照倉庫内で樹脂ごとにバーコードを貼って管理するなど、効率的なオペレーションに努めております。


主な輸出先は、香港・台湾・中国、タイ、マカオです。香港の会社の大半は中国・広東省に生産工場を移転し、拡張・発展をしており、供給が追いつかないほど需要は旺盛な状況です。また、香港は世界中からプラスチック素材を集荷し、膨大な量を中国に供給しておりますが、中国の需要の高まりは沿岸地域から内陸・東北地方へと広がりをみせており、それは私たち日本人の想像をはるかに凌駕する数量となっています。


例えば、日本国内で集荷した原料(粉砕品)を香港のA社に売却したとします。A社は中国・広東省の自社工場に、日本からのコンテナを運びます。輸入原料は押出機(ルーダー)で着色され、リサイクルペレットとなります。このペレットは、主に香港・台湾の成形工場に売却され、弱電の部品、雑貨品、自動車のパーツ、オモチャ等の製品となって、全世界に輸出されていきます。