中国経済の回復 |
米国発の金融バブルで世界中の金融機関が大打撃を被り、世界経済が地盤沈下しました。未だその影響から脱皮できず混迷の度合いが増しています。しかも米国経済はバブルの清算と莫大な債務処理に時間がかかり、2〜3年間では簡単に回復しません。世界規模での大不況下にあって、唯一中国だけは回復の方向にあります。一番の要因は、中国政府の内需拡大政策や大型公共投資が功を奏しているといえます。約8億の農民を対象に家電等の廉価・補助政策と大型公共投資の実施で、経済全般が押し上げられて来ました。2010年の上海万博成功に向け、面子の国「中国」のプライドと飛躍的経済発展の為せる技かと存じます。
我が、プラスチック業界は3月頃から中国向けが活性化し、予想に反して順調に推移しています。昨年12月との対比で捉えますと取扱量は3倍位の伸びが窺えます。原料単価もアップし、ようやく昨年10月末からの大不況を脱皮できました。中国や香港企業からのリサイクル原料「良品」粉砕品の需要は高く、供給原料が不足して間に合いません。
今後、益々中国市場への依存度は増します。4〜5年間は中国経済頼みの時代になるかと存じます。
2009年5月14日
日照株式会社
代表取締役 松岡 幹夫